こんにちはYumaです。
エアーズロックは日本人にとても有名で大人気観光スポットです。
しかし、都市の観光とは異なり行き方や宿泊先、何があるのかなど不安に思う方も多いと思います。
2024年に旅行した自分も、旅行前にたくさん悩みました。
皆さんは以下のようなことに疑問、不安を持っていることと思います。
- ウルル(エアーズロック)とはそもそも何?
- おすすめの観光シーズンと気候
- ウルルでの移動や宿泊施設
- 周辺にはなにがあるの?
- 予算は?
この記事では、はじめに知っておきたいウルルの情報を共有したいと思います。
2024年7月に実際にウルルを2泊3日旅行をした僕が答えます。
本記事の内容
これらを紹介していきます
ウルル(エアーズロック)とは?
世界遺産ウルルの基本情報
ウルル(エアーズロック)は、オーストラリアのほぼ中央、ノーザンテリトリー州に位置する世界的に有名な一枚岩です。
ウルルは先住民による呼び名で、エアーズロックとはイギリスの探検家によって名付けられたものです。
アボリジニのアナング族にとって一帯は聖地であり、1987年にはユネスコの世界遺産(自然遺産・文化遺産の複合遺産)にも登録されています。
1985年10月26日、ウルルの所有権はアナング族に返却されました。同時に2084年まで一帯の土地を環境エネルギー省に有償貸し出しされています。
周辺も先住民の聖地があり、許可無く立ち入った場合は罰金が科せられます。現在ウルルは登山禁止になっています。
ウルルの大きさ・特徴
高さ約335メートル、周囲約9.4キロメートルで、世界で2番目に大きな一枚岩です。
見える部分だけでなく、ウルルから20キロ離れたカタ・ジュタと地中で繋がっていて大部分は地中にあるとされています。
ちなみに世界最大の一枚岩は西オーストラリア州にあるマウント・オーガスタスで約2.5倍の大きさがあります。
ウルルは砂岩でできており約5億年前に形成されたとされています。長い年月をかけて風化と浸食によって現在の形状になりました。
岩石中の鉄分が酸化することでウルルは赤色になり、酸化は昼夜の温度差や降雨によって促進され、黒くもなります。
割れた石があったら酸化前の白色が見れるかもしれません。
日本からウルルへの行き方・アクセス手段

日本からのフライト情報
日本からウルルへの直行便はありませんので、シドニー、メルボルン、ケアンズなどの主要都市まで国際線で渡航します。
そこから国内線で約3~4時間でエアーズロック空港(コネラン空港)もしくはアリススプリングス空港へ向かいます。
エアーズロック空港からウルル・カタ・ジュタ国立公園までは車や送迎バスで約20分ほどです。
エアーズロック空港からの移動方法
空港からは、エアーズロック・リゾート行きの無料周遊シャトルバスやレンタカーを利用してアクセスできます。
リゾートはドーナツ状でホテルやショップ、レストランが集まっており、近くに他の町などはありません。
バスの種類
リゾート内から使えるバスは複数あります。
- 空港シャトルバス
- リゾート内巡回バス
- ホップオン・ホップオフ・バス
- AAT Kings社のバス(ツアー)
①空港シャトルバス
エアーズロック空港の発着便に合わせてスケジュールされている、予約不要の無料シャトルバスです。空港目の前に止まっているので見逃すことはないでしょう。
帰りはホテルの前から出るので時間を確認しておきましょう。
②エアーズロックリゾート内の巡回バス
リゾート内の各ホテル、キャンプ場、キャメルファームなどを結ぶ無料の巡回バスが毎日約20分間隔で毎日10:00~0:30で運行しています。
リゾート内の移動に便利ですが、ウルルやカタジュタ国立公園へは行かないので注意。
③ホップオン・ホップオフ・バス(有料)
リゾートからウルル、カタジュタへの観光にはホップオン・ホップオフ・バスが便利です。
このバスはこちらのページからチケットを購入できます。以下が種類と料金の一覧です。
チケットの種類 | 大人料金 | 子供料金 |
---|---|---|
ウルル往復券 | 49ドル | 15ドル |
カタ・ジュタ往復券 | 105ドル | 50ドル |
1日券 | 130ドル | 50ドル |
2日券 | 170ドル | 70ドル |
3日券 | 220ドル | 110ドル |
合わせて国立公園の入場券もオンラインで購入しておくと便利です。現地で現金払いでも支払いできます。
リゾート内各ホテルのバス停から乗車し、それぞれウルル行きかカタ・ジュタ行きに乗ります。

- 4番目のバスで散策に行く場合は19時ころまではリゾートに戻れません
- リゾートからサンセットバスに乗ってウルルに行く場合麓での散策はできません。
- サンセットバスはサンセット鑑賞スポットにまず向かいます

- 午前の便はサンライズ、午後の便はサンセットとセットになります
- 「風の谷」のハイキングをするためには午前の便に乗る必要があります。
タイムテーブルで確認しましょう。
時刻表は季節や日の出・日の入り時間によって変動しまするので
④AAT Kings社のバス(ツアー)
エアーズロックでの団体ツアーはここが仕切っているので、ツアー予約者はAAT Kingsの目印のバスを探しましょう。
ウルル観光のおすすめ時期と気候

ウルルの年間気温とベストシーズン
ウルルは準砂漠気候に位置し、1年を通して乾燥しています。
観光のベストシーズンは、気温が穏やかで過ごしやすい春(9月~11月)と秋(3月~5月)です。この時期は日中の気温が20~30℃前後で、快適に観光やトレッキングを楽しめます。
夏(12月~2月)は日中の気温が40℃を超えることもあり、日中活動できなくなります(トレッキングルートが閉まる)。
冬(6月~8月)は日中は過ごしやすいものの、朝晩は冷え込むことがあります。
7月中旬に行きましたが、日中は過ごしやすく、朝晩は冷えました。3月はハエも少なかったそうです。
旅行時の服装と持ち物リスト
ウルルは砂漠なので十分な水分補給と日焼け対策が必要です。
- 軽食
- 十分な水
- 日焼け止め
- 虫よけネット
- サングラス、帽子などの日よけ
- 動きやすい服装、靴
1日の寒暖差が大きいので、重ね着できる服装や薄手の防寒着も◎。
リップクリームや保湿クリームもあると良いです。
夏季はハエが多く発生するため、頭からかぶるハエ除けネットや虫よけスプレーもあると快適です。ネットは100均でも購入できます。
黒い服はハエが寄りやすいので注意
ウルル周辺の主な観光スポット

ウルル周辺
ベースウォーク
ウルルの外周を歩く「ベースウォーク」は、平坦な道約10kmのコース(3~4時間)で、ウルルのさまざまな表情やアボリジニの聖地としての歴史を間近に感じることができます。
マラウォーク(Mala Walk)

ウルル西側コースです。(2km往復1.5h)広い駐車場とトイレがあります。
アボリジニの壁画や聖地を間近で見られるルートです。
午前8時と10時には駐車場からレンジャーによるガイド付き無料ツアーあり(英語)。
サンライズやサンセットの時間帯には、岩肌が刻々と色を変える幻想的な光景を楽しめます。一番赤くなるのは日の入りよりも前なので早目に着いて場所を取っておくのも良いでしょう
僕はこのルートを往復し、トイレも寄って1時間40分ほど滞在しました。
クニヤウォーク(Kuniya Walk)
ウルル南東側のコースです。(1㎞往復45分)
ミティジュル洞窟(Mutitjulu Waterhole)へと続く。
ルングカタウォーク(Lungkata Walk)
ウルルの南西側コースです。(4km往復1.5h)
上の2つのコースの間を繋ぐような道で、観光客が少なく静か。自然の音を楽しみながら歩けます。
サンライズ鑑賞スポット

Talinguru Nyakunytjaku(タリンギュル・ニャクンチャク)展望台
公園内で最も有名な朝日スポット。ウルルとカタジュタの両方が一望でき、展望デッキ・トレイルあり。
サンセット鑑賞スポット

Car Sunset Viewing Area(カーブサンセットビュー)
車でアクセス可能な人気スポット。広い駐車場とスペースがあり、三脚やピクニックもOK。夕方なのでお酒やスナックを楽しんでいる人も多くいます。
カタジュタ(オルガ岩群)
ウルルから西へ約40km(車で約40分)の場所にある「カタ・ジュタ(Kata Tjuta)」は、36個の丸い巨大な岩が集まった壮大な岩群。
ウルルと同じくアナング族の聖地であり、「多くの頭」という意味を持っています。ウルルと並んで国立公園の象徴的な存在です。
人気の「風の谷ウォーク」や「ウォルパ渓谷ウォーク」で独特の地形を体感できます。
風の谷(Valley of the Winds)ウォーク

風の谷のナウシカのモデルかも?と言われているだけある爽快な谷を抜けるルートです。
全長7.4kmで3時間コースでドーム状の岩に囲まれ谷間を吹き抜ける風を感じながら、歩く体験は、地球の雄大さを感じることができます。
途中の展望台(カリンガナ展望台)までの往復(約2.2km)なら初心者でも無理なく楽しめます。僕は写真を時々撮りながらもフルコースを2時間~2時間半ほどで歩きました。
ウォルパ渓谷(Walpa Gorge)ウォーク
2.6km約1時間コースで比較的平坦で歩きやすく、こちらも両側に谷を間近に感じられるコースです。
先で折り返しなので帰りは同じ道です。水が溜まって枯れない部分があるそう、、
時間と体力に合わせて選びましょう。
キングスキャニオン

キングスキャニオンはウルルから車で約3時間の場所にある壮大な渓谷です。
断崖絶壁の上を歩く「リム・ウォーク」(全長6km、所要3〜4時間)や、谷底を歩く「クリーク・ウォーク」(全長2km、所要1時間)など、スケールの大きな自然を満喫できます。
キャニオン・リム・ウォーク
絶対にこちらをお勧めします!
断崖の上からキャニオンを見下ろす絶景ルート。途中には「エデンの園」や「ロストシティ」などの見どころもあり。
最初の急な階段を上った後はほぼ平坦で、壮大な景色が待っているので頑張りましょう!
クリーク・ウォーク
谷底の小川沿いを歩くコースで、アップダウンが少なく気軽に楽しめます。
上からの景色をお勧めするのでリムウォークを進んでみてください。
ウルル・カルチャーセンターでアボリジニ文化体験
ウルル・カルチャーセンターでは、アボリジニのアナング族の歴史や文化、伝統芸術について学ぶことができます。
また、ドットペインティング(団体予約のみ)のワークショップでは、アナング族アーティストの指導のもと、アート作品を作ることができ、思い出やお土産にも最適です。
このように、ウルル周辺では大自然の絶景だけでなく、アボリジニ文化、歴史に触れられるスポットや体験があるので是非旅行に取り入れてみてください。
ウルルで楽しめるアクティビティと現地ツアー

サイクリングやラクダ体験
カルチャーセンター横では、レンタサイクルで、ウルルの舗装された外周を自分のペースで巡ることができます。大人用80ドルで借りられます。
レンタサイクルの予約はコチラから(リゾートまでの送迎なし)
送迎ありは129ドルでコチラから
また、ラクダに乗って砂漠を散策する「キャメルライド」も人気。朝日や夕日を浴びながらのラクダ体験は、ここならではの思い出になります。
時間帯などによって料金が変わります。
星空観察&BBQディナー
ウルルは街明かりがほとんどないため、南半球ならではの満天の星空を楽しめます。
プロのガイドによる星空ツアーや、星空の下でのアウトバックBBQディナーなど、特別な夜を過ごせるアクティビティも充実しています。
ガイド付きツアー
ウルルやカタジュタ、キングスキャニオンを効率よく回りたい方には、現地ガイド付きツアーもおすすめです。
アボリジニの文化や自然解説を聞きながら歩くウォーキングツアーや、サンライズ・サンセット鑑賞ツアーなど、目的に合わせて多彩なプランから選べます。
日本語ガイド付きツアーも中にはあるので、英語が苦手な方も安心です。
昼間や夜だけツアーを利用するなどすると予算を抑えられるかもしれませんが、自分でバスを利用しての移動は時間や無駄に神経を使うのでお勧めはしないです
ウルル旅行の宿泊・リゾート情報

エアーズロック・リゾートのホテル紹介
ウルル観光の拠点となるのは「エアーズロック・リゾート」です。リゾート内には高級ホテルから手頃なロッジ、キャンプ場まで多彩な宿泊施設が揃っており、予算や旅のスタイルに合わせて選べます。
リゾート西側はショップが集まっているエリアなので、「セイルズ・イン・ザ・デザート・ホテル」や「デザート・ガーデンズ・ホテル」は高級なホテルになります。
レストラン・ショップ・サービス
エアーズロック・リゾートには、オーストラリア料理や多国籍料理を楽しめるレストランが複数あります。カジュアルなカフェやバーもあり、朝食からディナーまで幅広く利用できます。
レストラン以外ではお酒は東側「アウトバック・パイオニア・ホテル&ロッジ」でしか買えないようです。
スーパーは1軒あるのみで、品ぞろえは小スーパーと変わらないくらいあります。値段はやや高めです。
ショップでは、アボリジニアートやお土産、日用品などを購入できます。
宿泊者向けの無料・有料アクティビティ
リゾートでは有料はもちろん、なんと無料のアクティビティが多数用意されています!
特に「ブッシュ・ヤーン(無料)」では、アボリジニの歴史や伝統についての話を聞くことができ、文化理解が深まります。
「ペイント体験」、「ガイド付きガーデン散策」、「現地の食べ物を知る」等、無料のアクティビティを検討してみてはいかがでしょう?
ウルル観光で守るべきマナーと注意点

アボリジニの聖地としてのルール
ウルル周辺エリアでは立ち入りや写真撮影が禁止されている場所があります。
アナング族にとって非常に神聖な場所ですので、現地の案内板やガイドの指示に必ず従いましょう。
また、かつては登山が可能でしたが、アナング族の強い要望と自然保護の観点から、2019年以降はウルル登山は禁止されています。
ウルル観光で知っておきたい注意点
ウルル=カタ・ジュタ国立公園は入園券38ドル(3日有効)が必要です。ツアー参加の場合は料金に含まれていることもあります。
砂漠気候のウルルでは水分補給は重要です。特に夏季は1リットル以上の水を持参することが推奨されています。
国立公園内にはゴミ箱がありません。出たごみは必ず持ち帰るようにしましょう。
かかる費用

2人でレンタカーを借りて安ホステルに2泊のおおまかな費用の内訳は以下。
・飛行機 …330ドル~/人(国内線のみ)
・ホステル …50ドル~/泊
・食事 …50ドル~
・国立公園の入園料 …38ドル
・レンタカー …650ドル~/台
・ガソリン …180ドル~
3人で割るとすると1人当たり800~ドル程になるかと思います。
全日程のツアー(食事つきキャンプ)を参加される方は750ドル~/人ほどかかります。
昼間や夜だけツアーを利用するなどすると予算を抑えられるかもしれません。が、自分でバスを利用しての移動は時間や無駄に神経を使うのでお勧めはしないです。
予算は日数、人数、などで大きく変わるので参考までに!
まとめ|ウルル旅行を最大限楽しむためのポイント
を紹介しました。
ウルル旅行を成功させるためには、気候から渡航時期を選び、日焼け、乾燥対策の荷物の準備をしましょう。
そして現地での体験内容をしっかり把握しておくことが大切です。
個人的には現地ガイドツアーやカルチャーセンターでアボリジニ文化に触れたり、アクティビティの体験は、ウルルの魅力をより深く感じるためにおすすめです。
皆さんの旅行計画の助けになっていれば幸いです!